「検事さんよぉ、これ、何だか知っているか?」
「ム?何やら卑猥な形だが…何だ?」
「ババルバイブ。コードピア前時代の忌まわしい遺物よ。実は今捜査中の事件…こいつが絡んでいるらしいの」
「…う、うム」
「効用をどうしても知らなきゃいけねぇんだ。だけど俺も俺の部下も、どうにも使えねぇ。
そこでだ。あんたに試させてもらねねぇか?」
「断る!」
「…そうか、所詮は俺達は相容れない存在。やっぱ検事なんてのと信頼関係なんて土台無理な話しだったな!」
「頼りにならない男ね、御剣怜侍。いいわ、私が使うわ」
「ちっ、姐さんには使わせられねぇ!ここは俺が…!」
「ま、待て!わかった…その…私が…」
ロウ・冥「どーぞ、どーぞ」
「……………」
「姐さん!これが日本のやり方なんだろ?」
「そうよ、儀式だわ」
こうして、ババルバイブが御剣を贄に試用されることになった。
「で、どうするんだ?」
「…まずは、その…慣らさなくては…入るまい…」
「…これを使って慣らすといいわ」
「指に塗って…そう…私の…ここ、に…あ、ん」
「こうか?」
「あ、あん…指、増やして…広げて…はぁん!もっと!」
「……………」
「…す、すまない。取り乱してしまった…もうよい…入れるなら入れたまえ…」
御剣は四つん這いになり、程良く溶けた蜜穴をロウに晒す。
ヒクヒクと何かを待つように縁が蠢いている。
ロウはババルバイブをあてがい、くっ、と力を入れた。
穴が広がり、にゅぷにゅぷとバイブを飲み込んでいく。
胴体に付いた疣の部分が通り過ぎる時には縁が歪に広がって、また閉じる。
「…すげぇ…あんた、いやらしい尻の穴してるんだな…バイブ、ずっぽり入ったぜ?」
「はあぁ…あ、あ…」
「じゃあ怜侍、入れられた感触はどうかしら?」
「う…んん…直腸に…ピタリとフィットしている…程良い弾力が…本物に似ている」
「あら、本物を知っているのね、この穴は。スイッチを入れるわよ」
「…!!違…っ!…ああっ!あっ!」
モーター音を響かせてバイブが振動を始めた。御剣は顔を床につけ、尻を高く上げる格好になる。
「バイブレーションの具合はどう?」
「ああ…ん、根本の方と…あ、奥の方で、震えている…あん…存在感がある…」
腸全体が振動するかのような具合にうっとりと御剣が答えた。
御剣の性器がゆるゆると芯を持ち始める。冥は御剣の尻を撫でる。
「ここに玩具が入って、動いて気持ちいいのね?」
「気持ち、いい…あ、ああ…あ」
冥が振動の強弱を変えながらバイブを出し入れする。
縁が捲れる度にポタポタと御剣の性器から透明な液が零れ、床を濡らした。
「検事さん、そんなにいいのか?尻穴だけじゃなく、マラまでヒクついてんぜ」
「んふぅ…あ、やめ、恥ずかしい……」
「今さら何を言う。さ、次はこれよ」
バイブを押し込み、次のスイッチを入れる。低く呻るような機械音。
「ああぁっ!な、何だ…っ!これは…っ!?」
「バイブの胴体についた疣の部分が回転するのよ。ほら、具合を答えなさい」
「ああぅ!ゴ、ゴリゴリ、して、るっ!あ、あ、だめだ、イク、ああああっ!」
バイブの突起が絶妙に御剣の悦いところを擦っているらしい。
振動と回転による連続した刺激を与えられ御剣は射精してしまう。
「あんた、尻だけでイケるのか…!初めて見たぜ…なぁ、気持ちいいのか?」
「あ、う……ん…」
「気になるなら試す?」
冥が示したバイブにロウはぶんぶんと首を振った。
御剣ははぁはぁと息を吐き、射精の余波に体を浸らせている。
冥の指示でロウは床に座って御剣を後ろから抱え、膝裏を掴んで足を左右に開かせた。
「次の機能よ。イッたばかりかもしれないけれど、ちゃんと感じなさいね怜侍」
「あふ…あ…ああ…」
バイブの先端がスウィングを開始する。
「あ…はん、中…奥が…拡げられている…あ、あああ…」
振動、回転、スウィングと無機物がまるで生き物のように動き御剣は痙攣している。
どうやら、断続的に絶頂を味わっているようだった。
バイブの快感に腰を揺らめかせながら、自慰をしようとした御剣の手をロウが払いのける。
「ヌルヌルじゃねぇか。俺が掻いてやるよ…ほら…」
「あ…ロウ…もっと、強く…してくれ…!」
ロウの手が上下に動くのに合わせて、湿った音が鳴る。
体内から響く機械音。御剣の嬌声。御剣はもう快楽を追うことしか出来なくなっていた。
「これが、最後の機能よ。バイブの中に仕込んだ液体を射出できるの。いいかしら?」
限界までバイブを押し込み、冥は液体で御剣の奥を勢いよく濡らした。
「くはああぁん!!」
普通なら届き難い奥底がびしゃりと液体で叩かれ、御剣は達した。
と、同時に電池の切れたバイブが動きを止めたのだった。
御剣はぐったりとロウに寄りかかっている。
「怜侍、あなたのお陰でババルバイブの威力がわかったわ。いいものを見させて……ではなくて
捜査に協力してくれて、ありがとう」
「あんた、可愛いかったぜ?…また俺達に協力してくれるよな?」
「あ、ああ…これは本当に、捜査なのだな…?」
「…そうよ。じゃあ、怜侍、また来るわ。」
「今度はもっと色々持ってくるからな!楽しみしてろよ!」
「うム。楽しみに…いや、もっと穏やかなものをお願いする…!」
後日、他の玩具を試されたとかなんとか。
そして御剣はまだ事件の詳細を聞いていない。